運営会社が負債29億円で再生法
2025年06月05日
九重観光ホテル

大分県九重町の「九重観光ホテル」の運営会社まきのとコーポレーション(九重町)は、6月3日付で大分地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約29億6300万円。支援の意向を示している企業があり、ホテルの営業は継続するという。同ホテルのホームページでは、これまでに受けた予約は利用可能で、今後の予約については当面、電話で受け付けるとしている。
九重観光ホテルは1956年開業。くじゅう連山に近く、修学旅行など学校行事の宿泊受け入れで安定経営を続けていた。しかし、近年は学校行事の減少などで利用が低迷し、さらにコロナ禍で売り上げが激減。経営立て直しを図って地熱発電事業に乗り出したが、必要な蒸気が得られず今年4月に開発を断念していた。