「法」とは「法律」のみか「意見」を含むか
2026年01月28日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第340回)
『人民法院報』2026年1月27に日付2面に「『意見』の要求を全力で貫徹し黄河生態法の壁を築く(全力貫徹《意見》要求 筑牢黄河生態法治屏障)」という記事が掲載されました。『新時代における裁判業務の強化に関する中共中央の意見(中共中央関于加強新時代審判工作的意見)』(以下、意見)を発表し、「裁判業務に対する党の指導を堅持し強化する」ことを明確に提唱し、「生態環境資源裁判業務の強化」「裁判業務に対する党の指導を堅持し強化する」を強調し、新時代の環境資源裁判業務の前進方向を示したとのことです。
さらに、黄河の環境整備のためにも法が必要としているわけですが、これを「意見」で述べて、「法」は「法律」のみなのか「意見」なども含むものなのかが曖昧になってしまっていることが、意見の発表として残念な点と言えます。中国の政府発表を正確に読むためには、使われている用語の定義すら疑ってみることが必要です。
●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。


