4年連続増の821社
2025年10月31日
九州・沖縄の「100億円企業ランキング」
東京商工リサーチ福岡支社は10月29日、九州・沖縄の2024年度(24年4月期〜25年3月期)「100億円企業ランキング」を発表した。売上高(単体)が100億円を超えた企業は前年度比2.4%増の821社、売上総額は同5.1%増の34兆477億円で、いずれも4年連続で増加した。コロナ禍からの回復や、物価高を受けた販売価格への転嫁が進み、全体の売り上げを押し上げた。
売上高トップは九州電力(福岡市)で48年連続。2位のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)、3位のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)の3社が前年に続き1兆円を超えた。上位8位までの顔ぶれは前年と同じ。業種別の社数は、「建設」(79社)、「サービス・運輸」(195社)、「小売」(105社)、「卸売」(215社)の4業種で増加し、「製造」(203社)と「遊技場」(24社)の2業種が減少。売上総額では、遊技場を除く5業種で増収となった。建設の売上増加率は15・4%と全業種で最大で、防衛関連や半導体関連投資、再開発事業がけん引した。県別では、福岡、熊本、沖縄の3県が社数・売上総額ともに過去最高を更新したほか、長崎の売上総額が過去最高となった。新たに100億円企業となったのは44社(前年度は42社)で、4年連続で増加した。


