売上高トップは「セイカ食品」
2025年12月02日
九州・沖縄の菓子メーカー「2024年売上高ランキング」
帝国データバンク福岡支店は、2024年(1月期〜12月期)の九州・沖縄の菓子メーカー売上高ランキングを発表した。九州・沖縄は全国有数の観光地で、地域ごとに根付いた独自の食文化も観光の魅力を高めている。特に菓子文化は、歴史的背景と地域性が色濃く反映されており、土産品としての需要も高い。同支店は、ランキングを通じて土産品選びや日常のおやつ選びの参考にしてほしいとしている。
売上高トップはセイカ食品(鹿児島市)で404億5300万円。同社は1903(明治36)年創業、1919(大正8)年に会社設立。1926年生まれのロングセラー「南国特産ボンタンアメ」のほか、練乳かき氷にミカンや小豆などをトッピングした「元祖鹿児島 南国白くま」などの人気商品を展開。最近では、尿意を抑制するという口コミからボンタンアメの需要が大幅に増加している。2位はオキコ(沖縄県中頭郡)で172億5600万円。「シークヮーサーのど飴」などの人気商品のほか、筆頭株主の敷島製パンと提携した「超熟」などのパン、麺類製造も手掛ける。3位は丸永製菓(福岡県久留米市)で128億6900万円。同社は1933(昭和8)年創業で、1962年に発売した「あいすまんじゅう」は国際的な食品等品評機関モンドセレクションで金賞を連続受賞するなど、世界的に高い評価を受けている。
洋菓子部門のトップは、業務用冷凍ケーキなどを手掛ける五洋食品産業(福岡県糸島市)。次いで、1953(昭和28)年にまんじゅうの操業を始め、現在は洋菓子製造が主体の「丸きんまんじゅう」(佐賀市)、「I’m donut?」の店舗名で生ドーナツを製造販売するpeace put(福岡市)の順。和菓子部門では森田あられ(福岡県直方市)が1位。次いで、さかえ屋(同県飯塚市)、明月堂(福岡市)、風月フーズ(同市)、カステラ本家福砂屋(長崎市)と、総合ランキングでも上位の企業がランクインした。


