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本誌記事 エリアリポート
2025年12月号
【沖縄】サトウキビ産業持続に複数の課題/本島の新工場建設費の「補助拡充」を国に要請
沖縄県内の全農業経営体数の約6割が栽培するサトウキビは、県の基幹作物として地域経済を支えている。暑さや小雨といった厳しい気象条件にも耐えられるだけでなく、台風が襲来して倒れても収穫すれば商品化できるという他の作物にはない特徴を持つことも大きい。しかし、製糖工場の老朽化や人手不足への対応など解決が難しい課題に直面している。 新工場の建設に向けて 国の補助拡充を求める JA沖縄中央とJAおきなわ(いず…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年12月号
日本相撲協会誕生秘話(3)
相撲協会再生の道拓(ひら)く 杉山茂丸と木村宗四郎 1904(明治37)年、中田源次郎という青年が、一通の添え書きを携えて陸軍大将の山縣有朋に面会を求めた。彼は木村宗四郎という大相撲の行司で兵役を終えていたが、日露戦争勃発を知り、予備召集を待たず第一線に出征したいと志願して来たのであった。 携えていた添え書きは杉山茂丸(以下、茂丸)が中田の求めに応じて与えたもので、山縣から連隊長へ話が通り、中田は近…
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本誌記事 特集・福岡証券取引所
2025年12月号
「機能強化によるIPO拡大で地域経済に貢献」
九州・沖縄・中四国における唯一の金融商品取引所である福岡証券取引所が活性化している。昨年にはプロ投資家向けの福岡プロマーケット(FPM)が開設され、新規上場企業が堅調に増加している。それに伴って、株式上場を支援する法人やコンサルタントが九州に進出し、地域経済活性化にもつながっている。そこで、あらためて福岡証券取引所の役割や機能を紹介し、取り組みや上場の状況などをレポートする。 戦後の地域の成長支え…
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本誌記事 特集・福岡証券取引所
2025年12月号
【監査法人アヴァンティア】地方の中小企業の課題解決に挑み続けるベンチャー監査法人
福証へのIPO支援に注力 中堅監査法人である監査法人アヴァンティア(東京)は昨年、福岡市JR博多駅周辺に事務所を構えた。中規模の監査法人だからこそ可能な伴走型監査で、九州の経済発展に寄与していく。 2008年の設立以来、上場企業、IPO(株式公開)準備企業に対する監査でも実績を積み重ねてきた。 九州進出を決めた背景には福岡を中心とした九州経済発展の可能性と福岡証券取引所(福証)の存在、そして九州における…
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本誌記事 ズームアップ(企業・団体)
2025年12月号
未来を拓くCrossBorder2025
大分県姫島村でエコツーリズム事業を展開するT-PLAN(大分県中津市)はJICA支援を活用し、パラオに太陽光発電と小型EVを備えた拠点を整備。環境負荷を抑えた観光モデルの構築をめざす。 パラオで「エコツーリズム事業」を実証 T-PLANは太陽光発電設備と蓄電池設備が一体となった「青空コンセント」と小型EVなどを組み合わせたエコツーリズム事業を大分県姫島村で導入し、高い評価を得てきた。同事業をパラオで展開するため…
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本誌記事 エリアリポート
2025年12月号
【佐賀】県東部地域で物流施設計画続々と/「小郡鳥栖南SIC開通」と「国道3号の拡幅」が追い風に
今年9月に発表された地価公示(工業地)の全国上昇率ランキングで佐賀県からは基山町と鳥栖市が入るなど、昨年から今年にかけて県東部エリアで物流倉庫を中心に企業進出が盛んだ。その背景には、昨年開業した小郡鳥栖南スマートインターチェンジや来年度に完工する国道3号の拡幅工事による渋滞緩和の見込みが大きく、改めて北部九州の交通の要衝として注目が集まる。 地域最大級の物流施設 希少な人口増地域魅力 今年10月、…
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本誌記事 業界・地域リポート
2025年12月号
広域行政【関西広域連合設立15周年】
【(1)これまでの展開】12府県市の連携事業は複数の成果/「元気な日本は元気な関西から」掲げて地方創生を推進 国内における広域行政や権限移譲のモデルになることを目指して複数の事業を展開する関西広域連合(以下、広域連合)は、今年12月に設立15周年を迎える。府県域を越えた全国初の広域連合は、現在も国内唯一の取り組みだ。圏域人口約2200万人、地方自治法に基づく日本最大の地方公共団体は、これまで着実な成果を挙…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年12月号
高橋孝治の中国法表層深層(30)
中国民事訴訟の巡回審理 中華人民共和国(以下「中国」といいます)の民事訴訟法第138条には「人民法院が民事案件を処理する場合、必要に応じて巡回審理を行い、現地で審理を行う」という規定があります。日本人には理解しがたい条文かもしれません。しかし、このような条文にも存在する理由があります。 中国の国土は非常に広大で、例えば、内モンゴル自治区だけでも日本全土の約3倍の面積があると言われています。当然、そ…
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本誌記事 特集・福岡証券取引所
2025年12月号
【タナベコンサルティング】半世紀にわたり九州で事業展開 地域企業のビジネスドクターに
専門家による伴走型支援 全国の大企業から中堅・中小企業を中心に経営支援を行うタナベコンサルティング(東京・大阪市)は5月、福岡証券取引所(福証)が運営するプロ向け市場「福岡プロマーケット」において、上場支援を担う「F-Adviser」資格を取得した。F-Adviserは、上場希望企業の適格性調査や準備支援、上場後のガバナンス助言などを行う制度。同社は経営コンサルティング会社である強みを生かし、各分野に精通した専門…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年12月号
九州の志士「通信・広告業界の先駆者『光永星郎(ほしお)』」
光永星郎は、日清戦争後の反動不況の中で日本電報通信社(電通の前身)を設立した。「健・根・信」を座右の銘とし「われに百難を與(あた)えよ」として、どんなに困難な状況でも何事も全力で取り組んだ。八火(はっか)翁傳記(でんき)編集委員會(かい)編『八火傳』をもとに、光永星郎の生涯をたどる。 挑戦と挫折の青年時代 1866(慶応2)年、光永星郎は熊本県八代郡野津村(現在の八代市氷川町)に父・雄喜と母・ワキ…