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本誌記事 テーマリポート
2025年07月号
【観光】訪日客拡大が地域経済の起爆剤に/バブル崩壊後の衰退ムードから一転「期待の分野」へ
この25年で最も大きく変化した業界の一つが観光業であろう。特に2010年代からは日本全体で訪日外国人が急速に増え、九州・沖縄にも外国人が多く訪れるようになった。コロナ禍でいったんは打撃を受けたが、近年は急回復している。ホテル投資も活気づき、今や観光産業は九州・沖縄経済をけん引していると言って良い。 厳しさ露呈した2000年代 03年に「ビジット・ジャパン」 九州運輸局によると、2003年の九州への外国人入国者…
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本誌記事 エリアリポート
2025年07月号
【長崎】県庁舎跡地の活用で商議所が苦言/浜町の地盤沈下で「待ったなし」のまちづくり連携
2018年に長崎県庁が長崎市江戸町から同市尾上町に移転し、“空き地”のままとなっている庁舎跡地。江戸期に長崎奉行所が置かれ、幕末には「海軍伝習所」などが設けられ、日本の近代化にも貢献した由緒ある地である。跡地活用について、これまで検討はされてきたものの紆余(うよ)曲折があり、決着点はまだ見えていない。 「100年に1度」の変革 市街地の重心に影響も 長崎市中心部といえば、少し前まで、官公庁や大手企業の出…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
DATAでみる九州「入国者数推移」
九州・沖縄の2024年インバウンドは過去最高 韓国や東アジア、東南アジアの需要が後押し コロナ禍以降、インバウンドは増加の一途をたどり、昨年は過去最高を記録した。今年は大阪万博も開催され、さらなる増加が見込まれる。 九州経済調査協会は「九州経済調査月報」2025年5月号で昨年の九州地域における訪日外客数に関する調査結果を発表した。 全国の訪日外客数は、3687万140人。コロナ渦前でもっと多かった19年の3188万…
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本誌記事 業界・地域リポート
2025年07月号
Spotlight【自動車産業】日産危機も苅田への影響は限定的か/他県工場からの生産移管で「能力増強」の可能性も
日産自動車の経営危機が表面化し、主力の生産拠点のある福岡県にとってもその影響が懸念されているが、意外にも静観する構えだ。生産拠点としての規模感や輸出拠点としての利便性、重層的なサプライヤーの存在などを強みに、優位性があるためだ。むしろ米国の追加関税の動向による「減産」が気がかりとなっている。 大型投資案件異例の撤回も 他地域に配慮し静観の構え 今年5月、日産自動車は北九州市若松区で計画していた…
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本誌記事 ズームアップ(企業・団体)
2025年07月号
内村酸素 社長 今川 敬志氏「社員や地域に支えられた100年」
医療用や産業用ガス、産業機械製品などを取り扱う内村酸素(熊本市)は今年2月で創業100周年の節目を迎えた。中興の祖・内村チカ氏の教えである「社員の生活を豊かにする」の考え方を大切にし、地域貢献にも注力している。事業承継や事業変遷など、これまでの100年の軌跡を社長就任から20年目を迎えた今川敬志社長に聞いた。 1962年3月24日生まれ。福岡県久留米市出身。明善高校卒。同志社大法学部卒。卒業後、九州の大手百…
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本誌記事 特集・福岡
2025年07月号
【福岡中央銀行】シン・中小企業専門金融機関を目指す
福岡中央銀行(福岡市)は、今年でふくおかフィナンシャルグループ(FFG)との経営統合後、2年が経過する。同行がかねて大切にしてきた「中小企業専門金融機関」としての使命と役割に徹し、地域社会の持続的な発展に貢献していく。 三つの「新」・「親」・「真」 ニーズにきめ細かく対応 福岡中央銀行は、福岡県内の中小企業・小規模事業者を中心に長年取引いただいており、営業担当者のお客さまに寄り添う人間味あふれる営…
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本誌記事 ズームアップ(人)
2025年07月号
新トップの風貌/住宅金融支援機構 九州支店長 阿部 吉男氏
「長期固定金利住宅ローンへの理解の浸透を図る。頻発する自然災害からの復興支援に万全を期す」 1996年に旧住宅金融公庫へ入庫後、近畿支店まちづくり業務部門長、審査部事業審査センター長などを歴任し、今年4月1日付で九州支店長に就任した。千葉県佐倉市出身で九州は今回が初めての赴任。「九州は歴史と文化に彩られた都市が多く、時間が許す限り各地を巡ってみたい」とうれしげだ。 これまで携わってきた主な業務の一つ…
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本誌記事 エリアリポート
2025年07月号
【熊本】肥薩線川線の鉄道復旧に最終合意/県が「上下分離方式」を受け入れるなど大きな決断
「令和2年7月豪雨」で被災したJR肥薩線八代(熊本県八代市)—吉松(鹿児島県湧水町)間のうち、被害の大きかった八代—人吉(熊本県人吉市)間の鉄道での復旧を、今年3月、熊本県と九州旅客鉄道(JR九州)が最終合意した。利用者減が避けられない中、膨大な復旧費用負担や、収支改善が焦点だったが、県の大きな決断と国の支援がJR九州の背中を押し、復旧計画がまとまった。 年間9億円の赤字路線 前知事退任間際に道筋 「令和…
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本誌記事 テーマリポート
2025年07月号
【流通(スーパー・ディスカウント・ドラッグ)】地場大手の破綻と再編で勢力激変/安さを武器に「トライアル」と「コスモス」が急成長
九州・沖縄の小売業界は、2000年代以降、大きな変革を遂げている。特にスーパーマーケット業界では、地場大手の経営破綻や再編が相次ぎ、業界の勢力図は一変した。一方、低価格を強みとするディスカウントストアやドラッグストアの台頭により、業態の垣根が低くなり競争はさらに激化し、現在もその流れは続いている。 大店立地で出店件数増加も 「まちづくり三法」で出店減 今年5月、九州経済産業局が発表した2024年度の九…
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本誌記事 ズームアップ(企業・団体)
2025年07月号
探検隊は見た!(中)/天神舞台に山鹿和栗をプロモート 産地の課題を解決しブランド化へ
[博多大丸「九州探検隊」に見る商都・天神と九州の連携と発展] 博多大丸は2018年大丸福岡天神店の社員で「九州探検隊」を結成。九州・沖縄116市と連携し特産品の販促などに取り組む。 博多大丸営業統括部の伊藤敬一郎部長は「九州探検隊の取り組みは、地域課題の解決から始まる」と話す。探検隊メンバーでもある伊藤部長自身が手掛ける、熊本県山鹿市との連携プロジェクトはその象徴的な取り組みの一つだ。 同市の特産品「…