地下鉄七隈線の延伸を検討へ

混雑緩和が課題となっている七隈線

 福岡市地下鉄七隈線について、市は21日、市議会交通対策特別委員会で、橋本駅と空港線・姪浜駅間、博多駅と福岡空港国際線ターミナル間への延伸の可能性を検討する意向を示した。また、混雑緩和のため、車両を4両から空港線と同じ6両編成に増やす検討を始めることも明らかにした。来年度予算案で事業計画に関する費用を計上する予定。
 七隈線は2023年に天神南駅から博多駅までを延伸したことで、通勤・通学の利用客が増加。1日あたりの平均乗車人員は23年度は12万600人だったが、今年度は9月末時点で15万8000人に増加している。七隈線の混雑緩和対策として、市は今年8月に増便したが、さらなる混雑が見込まれるために輸送力の強化を図る。
 また、現在はつながっていない橋本駅ー姪浜駅間についてもかねて周辺住民から要望が上がっており、また、福岡空港国際線ターミナルは、現在は国内線ビルまで連絡バスを運行しているが、地下鉄と直接つながることで、利便性が高まるとみられている。