下水道の「ドローン点検」で提携

本田健一・九電ドローンサービス社長(左)、閔弘圭・Liberaware社長

 九州電力子会社の九電ドローンサービス(福岡市)は5月15日、スタートアップの「Liberaware(リベラウェア)」(千葉市)と業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。下水道などインフラ設備の老朽化が全国的に問題となる中、ドローンを活用した下水道の点検などで連携するほか、地域のニーズに対応した営業活動などを行う。
 リベラウェアは世界最小クラス(20センチ)の狭小、暗所点検に特化した特殊ドローン「IBIS2(アイビスツー)」を開発。撮影した画像データを解析し、顧客に提供するインフラ点検・維持管理ソリューションを手掛けている。業務提携では、リベラウェアがドローンや画像処理技術を提供。九電ドローンサービスはパイロット人材などを提供し、九州エリアで下水道を中心としたインフラ設備点検などで協働する。将来的にはAI(人工知能)による劣化状況の自動検知技術を導入し、全国展開のほか、アジアなど海外展開も視野に入れる。