中国企業と「タンクコンテナ」開発

覚書調印式の様子

 西部ガス(福岡市)は6月10日、日本国内の法規制に準拠するISOタンクコンテナを中国企業と共同開発すると発表した。ISOタンクコンテナは、液化天然ガス(LNG)の積載量が現状のタンクローリー車より約3割多いほか、保冷性能が高くLNGを約60日保管することができる。LNGの効率的な輸送が可能になり、国内での普及の可能性も検討する。
 LNGなど極低温用機械の製造・販売を手掛ける「Zhangjiagang Furui Special Equipment社」と覚書を結んだ。同社は国際標準化機構(IOS)の規格に沿ったタンクコンテナの製造実績がある。IOSタンクコンテナは、海上・貨車・陸上輸送などでの輸送が可能。積載量や保冷性能で優れているが、現行の国内法では車両に積んで移動するのに必要な基準を満たしていない。今後、両社で陸上輸送にも対応できるIOSタンクコンテナを開発する。

Zhangjiagang Furui Special Equipment社の「ISOタンクコンテナ」