長崎市「路面電車」でタッチ決済
2025年07月23日
三井住友カード

三井住友カード(東京)や長崎市などは7月16日、長崎電気軌道(同市)の路面電車の全線でタッチ決済の実証実験を今秋ごろに開始すると発表した。タッチ決済は、クレジットカードやスマートフォンなどを専用端末にかざして運賃を支払う。長崎県内の公共交通機関での導入は初めて。インバウンド(外国人観光客)への対応やキャッシュレス化が狙い。
現在、運賃の支払いは現金と「nimoca(ニモカ)」などの交通系ICカードに限られている。今年3月に三井住友カードと長崎市、長崎電気軌道の3者が連携協定を締結し、ITなどを活用して多様な交通手段を最適に組み合わせる「長崎MaaS(マース)推進事業」に取り組んでいる。実証実験は2026年3月末までで、混雑緩和を目的としたオフピーク割引や高齢者が対象の運転免許証返納割引なども実施する予定。タッチ決済により、移動や消費行動のデータ分析も可能になるという。