貨物船の進水式に1900人が集まる

進水式の様子

 造船事業を手掛ける福岡造船(福岡市)は9月11日、欧州の船主から受注したケミカルタンカー「EBISU」の進水式を行った。進水式とは、陸上で建造した船を初めて水に浮かべる作業のこと。
 同社によると、タンカーは全長146メートル、幅24メートル、載貨重量トン数は約1万9900トンで、設計に約6カ月、製造に約6〜7カ月かけ、進水式に至ったという。進水式では、関係者や近隣の住民ら約1900人が見守るなか、船が進水台を滑り降り、勢いよく進水した。これから、内装などの仕上げに約3〜4カ月をかける方針で、その後、化学薬品の運搬に使用される。
 同社は1947年11月設立。船舶の新造事業を手掛け、売上高は2025年3月期(実績)526億円。本社工場のほか長崎市に工場や東京に事務所を構える。ステンレスケミカルタンカーが主力で、フェリーやセメント運搬船などの船も手掛ける。