車鋳物事業を米投資会社に売却へ

エンジン・排気系部品

 プロテリアル(旧日立金属、東京)は9月9日、自動車鋳物事業を米投資会社に売却すると発表した。売却は来年1月の予定で、製造子会社の九州テクノメタル(福岡県苅田町)も含まれる。脱炭素化など事業環境が急激に変化しており、意思決定の迅速化や積極的な投資に向けて事業譲渡が最良の選択と判断した。運営体制や雇用は維持されるとしている。売却額は非公表。
 同社の自動車鋳物事業は、1910年に北九州市で創業した前身の戸畑鋳物が発祥。九州テクノメタルは創業地にあった戸畑工場を移転し、エンジン部品の製造などを手掛けている。ほかに投資会社に移管するのは、真岡工場(栃木県真岡市)など国内外の工場や子会社。旧戸畑鋳物は1937年に日立製作所と合併し、56年に日立金属工業として独立。2023年に日立グループから離脱し、社名を変更した