「熊本第2工場」着工済み

熊本第1工場(熊本県菊陽町)

 TSMC(台湾積体電路製造)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は10月16日に開いた決算説明会で、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の建設を始めたと明らかにした。量産スケジュールについては「顧客のニーズや市場の状況による」と述べた。第2工場は当初、2025年3月までに着工する予定だったが、その後「25年内」に変更。同社は地元の渋滞など交通問題を遅れの理由に挙げていた。
 同社の25年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比30.3%増の9899億台湾ドル(約4兆8000億円)、最終利益は同39.1%増の4523億台湾ドル(約2兆2000億円)で、いずれも四半期としては過去最高だった。増収増益は7四半期連続。旺盛な人工知能(AI)関連需要が追い風となり、回路線幅が微細な最先端半導体の販売が好調だった。