業績二極化で「利益」4.6倍
2026年10月26日
「全国の書店」業績動向調査
帝国データバンクのまとめによると、全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は前年度比1.6%増の6121億4000万円だった。最終利益は同4.6倍の40億2600万円で、大手企業の堅調な業績が市場をけん引した。前年度より売上高が伸びたのは145社と半数に届かず、業績の二極化が加速している。
電子書籍の普及や活字離れで書店の減収が続くなか、大手企業は書籍・専門データベースを納入する法人外商を柱に、カフェやホビー、雑貨などの販売、海外展開などで売上高が拡大した。売上高トップは紀伊國屋書店(東京)で1043億8600万円、2位は丸善ジュンク堂書店(同)で816億8900万円、3位は有隣堂(横浜市)で544億9300万円と、上位3社で全体売上高の3割近くを占めた。
最終損益は黒字が226社で、7割以上が黒字を維持している。ただ、利益率は0.6%と他業種と比べて極めて低水準にとどまる。25年度の休廃業・解散、倒産は71社で、12年連続で新設法人数を上回った。今後は単に本を売るだけでなく、さまざまな付加価値で新たな市場開拓が求められる。


