宮崎のスーパー「ナガノヤ」買収

スーパーマーケット「ナガノヤ」の店舗(宮崎市)

 地域スーパー連合のリテールパートナーズ(山口県防府市)は5月26日、子会社の丸久(同市)が、宮崎県でスーパーを運営する永野(宮崎市)を買収すると発表した。6月30日付で永野の発行済み株式の83.9%を取得し、子会社化する。買収額は非公表。グループ企業と物流センターや総菜工場などを相互利用し、九州南部での業務効率化などを図る。
 永野は1988年設立。宮崎県北部と宮崎市でスーパーマーケット「ナガノヤ」6店舗と「ウメコウジ」2店舗を運営している。焼き肉のたれやぽん酢などのプライベート商品開発とユーモアのあるネーミングの開発商品(総菜、精肉、水産)で、県外客からも認知されているという。2024年5月期の売上高は52億1452万円、最終損益は2億74万円の赤字だった。
 リテールパートナーズは丸久のほか、マルミヤストア(大分県佐伯市)、マルキョウ(福岡県大野城市)の持ち株会社。中国・九州エリアで276店舗(2025年2月末現在)を展開している。丸久は23年2月、高品質志向の食品スーパー「フーデリー」など展開するハットリー(宮崎市)を買収している。また、マルミヤストアは宮崎県で28店舗を展開しており、差別化商品やブランド力の活用で相乗効果を見込んでいる。