「交通系ICカード」継続へ

熊本市電

 熊本市は11月28日、市電(路面電車)の運賃支払いについて、JR九州の「SUGOCA(スゴカ)」など交通系ICカードの利用を継続する方針を明らかにした。市は昨年5月、機器の更新費用が高額になるとして廃止方針を示していた。コストが低いクレジットカードによる「タッチ決済」導入を検討してきたが、継続の要望が多く、交通系ICカード用機器の更新費も想定より安価になったという。
 機器の一部を安価なものに見直したことで、費用は当初の想定より5000万円安い1億5000万円に圧縮され、国の補助金活用で市の負担金は1億円程度になる見込みという。熊本県では路線バスや電車の運行事業者5社が昨年5月、クレジットカードによる「タッチ決済」を導入。交通系ICカードの利用は11月から廃止している。