習近平のBRICS首脳会議での講話

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第402回)

 『人民日報』2026年9月14日付1面に「習近平国家主席が第18回BRICS首脳会議第2フェーズに出席し、重要講話を発表(習近平出席金磚国家領導人第十八次会晤第二階段会議併発表重要講話)」という記事が掲載されました。これによれば、9月13日午前中(現地時間)に、習近平・国家主席はニューデリーで開催された第18回BRICS首脳会議第2フェーズに出席し、「BRICS協力の基盤強化とグローバル・サウスの強化」と題する重要講話を発表したとのことです。
 この講話の内容としては、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦、エチオピア、インドネシアの10カ国からなる国際会議)が大きな進歩と発展を遂げるためには、実務的な協力の基盤を固める必要があると指摘しました。その上で、新興市場の後ろ盾とグローバル・サウスとの連携という強みを生かして開放的な協力と互恵関係を堅持し、産業・サプライチェーンの安定と円滑な流れを維持し、統合市場を育成し、イノベーション・インキュベーターを構築し、伝統産業の高度化、新興産業の発展、そして未来産業の計画を策定すべきであると語ったそうです。また、BRICS協力の深化に向けた五つのイニシアチブを提案するものであったとも述べられています。
 この五つのイニシアチブは、AI(人工知能)の活用やデジタル経済の発展への協力などを含むものでした。この講話からすると、中国はBRICSでも強力なリーダーシップを発揮しているようです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。