負債10億4200万円で自己破産へ
2025年09月04日
牛津蒲鉾

ちくわやカマボコなど練り物製品の製造・販売を手掛ける牛津蒲鉾(佐賀県小城市)が9月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かった。民間調査会社によると、負債額は8月31日時点で約10億4200万円の見込み。佐賀県内で負債額10億円以上の倒産は、2020年の福祉施設運営会社ライフコンプリート(佐賀市、負債約12億6000万円)以来、5年ぶりとなる。
牛津蒲鉾は1934年に創業し、72年に法人化。自社ブランドのほか、相手先ブランドによるOEM製造も展開。ピーク時の2007〜08年には13億円超の売り上げがあった。しかし、競争激化や原材料費高騰などで収益が悪化。設備投資による負担や不良債権の発生もあり累積損失が膨らんで債務超過に転落。金融機関からの新たな融資が受けられず、事業継続を断念したとみられる。