九電と「次世代型電池」で協業

正興電機製作所の「研究開発センター」完成予想図

 正興電機製作所(福岡市)は7月30日、九州電力(同市)と超流体化無機全固体リチウム電池のモジュール開発で協業すると発表した。正興電機が北九州学術研究都市(北九州市)に新設する研究開発センターなどを活用する。双日九州(福岡市)が国内外の市場調査と販路を開拓し、2027年度の量産化と販売と目指している。
 超流体化無機全固体リチウム電池は、産業用機器に必要な高い性能と耐久性を備え、幅広い用途での活用が期待される次世代型電池。九電は2022年から産業用機械向けにリチウムイオン電池パックを製造販売している。同社は全固体リチウム電池の開発で台湾のプロロジウムテクノロジーと戦略的パートナーシップを締結。26年1月に米国で開催されるテクノロジー見本市でモジュールの共同展示を予定している。