AI活用「流通効率化」新会社
2025年07月17日
トライアルHDとNTT

ディスカウント店を展開するトライアルホールディングス(HD、福岡市)とNTT(東京)のそれぞれの子会社は7月8日、流通業界向けの業務効率化サービスを提供する合弁会社を設立したと発表した。人工知能(AI)を活用して発注量や補充のタイミングを最適化し、コスト削減や人手不足の解消につなげる。
合弁会社は「リテールシックス」。トライアルHD傘下の「リテールAI」(東京)とNTT傘下の「NTT AI-CIX」(同)が50%ずつ出資した。トライアルHDとNTTは2024年1月に連携協定を締結し、流通業の効率化に向けた共同研究を進めてきた。発注と商品の補充にAIを活用した場合、作業コストが約20%削減できたという。トライアルの店舗のほか、同業他社にも採用を提案する。将来的には、食品などのメーカーや卸売業者向けに生産や出荷計画、在庫管理を提案するサービスも展開し、流通業界全体の最適化を目指す。27年の黒字化が目標としている。