全国初の軽自動車タクシーを導入拡大へ

ダイハツ・タントの軽自動車タクシー

 タクシー大手の第一交通産業(北九州市)は、軽自動車タクシーについて同社が全国の先陣を切って導入した。今年6月に本社で出発式を行った。導入したのはダイハツ・タント、日産・ルークスを各1台ずつ。北九州地区からスタートし、全国17地区で20台の導入を予定している。運賃はセダンタイプと同一。
 軽自動車導入に関しては、かねて全日本タクシー協会が要望を国に出しており、今回、実現した。背景には、セダンタイプの車両の運転に不安を感じている若手や未経験者のドライバーの確保につなげるとともに、地方で深刻化しているLPガススタンド減少に伴う給油ロスをガソリン車で解消する。
 また、アクセル踏み間違い防止装置や衝突被害軽減ブレーキが実装された軽自動車が増え、社内空間も広いことがある。さらに、タクシーの平均乗車は1・3人のため、軽自動車の定員でも支障がないことも後押しした。
 第一交通産業の田中亮一郎社長は「軽自動車は特に地方では重宝されている。安全性能、耐久性、コストにも問題なく、お客さまの理解を得ながら導入を拡大していく」と話し、同社が展開しているNo・1タクシーネットワークを中心に横展開も目指していく。
 来賓で出発式に出席した国土交通省物流・自動車局長の石原大氏は「交通空白地と呼ばれている地域は全国に非常に多い。特に地方部では多くの住民が日常的に使用して乗り慣れている。軽自動車タクシーで、乗務員確保の可能性が広がったということで、現在の深刻なタクシードライバー不足の解消に大きく寄与することに期待している」と話した。