オフィス向け「AIロボ」で協業
2025年12月02日
安川電機とソフトバンク
安川電機(北九州市)とソフトバンク(東京)は12月1日、人工知能(AI)を活用したロボットの実用化に向けて協業すると発表した。安川電機のロボット技術とソフトバンクの通信・情報処理技術を組み合わせ、オフィスや病院、学校など不特定多数の人が集まる空間で自律的に作業するロボットの開発に取り組む。
従来のロボットは製造現場で決められた単純作業を繰り返すものが中心で、人が多く行き交う環境では活用が進んでこなかった。両社は、AIを活用して現実世界の状況をロボットが把握、解析、判断して自律的に行動できる「フィジカルAI」の社会実装に向けた協業の覚書を結んだ。安川電機はAIを搭載した産業用ロボットなどを手掛けており、ソフトバンクはAIとRAN(無線アクセスネットワーク)を融合したAI-RANの技術開発などを進めている。協業の第1段として、今月3日〜6日に東京で開かれる「2025国際ロボット展」でデモンストレーションを行う予定。


