日南線「油津—志布志」在り方協議会
2025年10月29日
JR九州など
JR九州(福岡市)と宮崎、鹿児島両県などは10月28日、日南線のうち、特に利用者が低迷している油津(宮崎県日南市)—志布志(鹿児島県志布志市)間について、将来の在り方を検討する任意の協議会を設置したと発表した。31日に宮崎県庁で初会合を開く。JR九州が任意協議会を設置するのは、鹿児島県の指宿枕崎線の「指宿—枕崎」間に次いで2例目。
油津—志布志間(42.9キロ)の2023年度の1キロ当たりの1日平均通過人数(輸送密度)は179人にとどまる。JR九州は昨年、自治体と今後の在り方を協議する方針を示していた。任意協議会には沿線の宮崎県日南、串間両市と鹿児島県志布志市も参加し、オブザーバーとして九州運輸局も加わる。今後、交通手段の維持に向けた課題などを議論する。任意協議会は、鉄路の存廃を話し合う国の「再構築協議会」とは異なる。


