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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
高橋孝治の中国法表層深層(25)
「渉外知的財産紛争処理」新規定の考察(3) これまで、2025年5月1日に中国で施行された「国務院による渉外知的財産紛争処理に関する規定が公布(国務院関于涉外知識産権糾紛処理的規定)」を見てきました(以下、本規定)。第10条では、業界団体などに渉外知的財産保護援助プラットフォームを設立することを推奨しており、中国政府が直接トラブルを解決するわけではないものの、民間の力を使ってトラブルの解決を図るようにし…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
九州の志士「経済再生に行脚した『布衣(ほい)の農相』前田正名(まさな)」
薩摩藩出身の前田正名は坂本龍馬や五代友厚、大久保利通とも交流し、明治時代にフランスに留学し、経済学や農学を修め『興行意見』を著し、近代日本の農政や殖産興業に尽力した。地場産業や農業振興、日本経済再生のために全国行脚し「布衣の農相」とも呼ばれた。 日本の殖産興業に尽力 薩摩藩出身の前田正名は、1850(嘉永3)年、薩摩国揖宿(いぶすき)郡山川(現在の鹿児島県山川町)に薩摩藩医・漢方医の前田善安の六男…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
寸談余話(5)大濠オートサービス・出島敬一社長/九州産業大学・牧一郎教授
カーサポートを手がけて50年 “九州一”のカーサービス会社に 車検や車の整備のほか、新車・中古車や生命・損害保険の販売など自動車の総合的なサポート事業を展開している大濠オートサービス(福岡市)は、今年8月で創業50周年を迎える。出島敬一社長は「長く続けてこられたのは、従業員やお客さまに支えていただいたおかげ。心から感謝するとともに、今後もよりよい会社にしていけるよう精進していく」と気を引き締めた。 同…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
九州大相撲伝「福岡県古賀市出身の薄恕一(すすきじょいち)医師 大相撲後援者「タニマチ」のルーツ」
若い力士たちに物心両面の支援 角界には独特の隠語や符丁があって、たとえば平幕力士が横綱に勝って挙げる「金星」は「美女」の意味に使われ、「お米」は「お金」のこと。そして力士の後援者を意味する言葉が「タニマチ」。その由来となったのが1866(慶応2)年12月19日、筑前国糟屋郡席内(むしろうち)村(現在の福岡県古賀市筵内(むしろうち))に生まれた薄恕一という外科医師である。 彼は幼い頃、近くの谿雲寺(けい…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
寸談余話(1)リュウセイ・井上竜毅社長/ふくおかフィナンシャルグループ・武重太郎執行役員(DX推進本部長)/東レ・森實摂郎九州支店長
社員不足に困らない要因は地域密着経営と笑顔の職場環境 生鮮輸送や倉庫管理に特化した配送サービスからスタートしたリュウセイ(福岡市)は現在、事業で培ったノウハウを生かした経営の多面的展開に挑戦している。その背景には「多様な人材が活躍できる職場づくりに努めることが企業の成長につながる」という井上竜毅社長の思いがある。 同社の社員は、本社のほか福岡県内にある6事業所だけで約200人。人手不足に悩む企業は…
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本誌記事 特集・福岡
2025年07月号
【NextSTAY】不動産目線で地域共栄ホテル開発
不動産管理などの三好不動産グループでホテル運営代行などを手掛けるNextSTAY(ネクストステイ、福岡市)は、“不動産目線”のホテル投資を支援し、運営も請け負う事業を展開している。運営ホテル数は九州を中心に約50カ所。笠清太社長は「地域に人流や商流を生む“共存共栄型”ホテル」を掲げる。 3月唐津に新ホテル開業 大手住宅メーカーと協業 今年3月、佐賀県唐津市に、NextSTAY直営の新ホテル「ナインステイツ唐津」が開業…
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本誌記事 テーマリポート
2025年07月号
【農業】深化するフードアイランドの役割/「基幹産業」の位置付け変わらず国内でも高い存在感
農業が九州の基幹産業という位置付けは、2000年に入って以降、変わらない。農業産出額は全国の約2割を占め、県内総生産の産業別割合も農業のウエイトが高い。高齢化などを理由に農業離れが進む一方、建設業や食品業を中心に地場企業が参入し九州農業を支えている。農水産物・食品の輸出は着実に増えている。 国内の農業産出額2割維持 多品目をバランス良く生産 九州農政局の「生産農業所得統計」によれば、2023年の九州にお…
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本誌記事 特集・福岡
2025年07月号
【井浦商会】バス機器商社が不動産開発で異彩
ワンマンバス用の機器・部材の卸売やメンテナンス、不動産事業などを展開する井浦商会(福岡市)は1962年の創業以来、福岡を拠点に街のインフラを支える企業として、九州全域に事業を展開している。「街の発展・成長に寄与する」を経営理念に今年もさらなる地域貢献を目指す。 「タッチ決済」も取り扱い 不動産も福岡中心に60棟 井浦商会は1962年10月、井浦信之社長の祖父である井浦五郎氏が車用内装材の専門商社として創業…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
refresh/川島 英広 マルタイ 社長
「一番のごちそう」 昔から、おいしい料理を探して食べることが好きで、今では週末に家族へ手料理を振る舞うことが、リフレッシュ法になっている。きっかけは、子どもたちが幼かった頃のキャンプ。毎年欠かさず、私の故郷である福岡の八女や、熊本の阿蘇方面へ家族で出かけていた。たき火を囲みながら、焼きそばなどの男料理を作ることがわが家の恒例行事だった。その楽しさがいつしか日常にも広がり、週末には自宅のキッチン…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年07月号
OH!ニッポン「溶解する『保守』と『リベラル』」
「保守」と「リベラル」は、政党や政治家を分類する際の基準として広く用いられている。しかし、あらためて「保守とは何か」「リベラルとは何か」と問われると、多くの人は答えに窮する。理由は、はっきりしている。わが国において近年、「保守」と「リベラル」の線引きが急速に薄れ、政治イデオロギーとしての両者が溶解しているからである。 今日、「保守政党」を標榜(ぼう)するのは自民党だが、その党にあっても「保守」…