農林水産物「輸出額」4年連続増
2025年07月25日
九州農政局

九州農政局は7月22日、九州7県からの2024年の農林水産物の輸出額が前年比4%増の1619億円だったことを明らかにした。4年連続の増加で、過去最高を更新した。インバウンド(外国人観光客)の増加で日本の食材の人気が広がり、和牛やイチゴ、茶などを中心に輸出が増えた。
品目別では、農産物が11%増の879億円で最も多かった。牛肉などの「畜産物」や酒類などの「加工食品」、イチゴなどの「野菜・果実」のほか、九州が主産地の茶も世界的な茶ブームで大きく伸びた。次いで水産物が11%減の488億円。中国が23年夏以降、福島第一原発からの処理水放出に反発して日本の水産物輸入を停止していた影響もあり、2年連続で落ち込んだ。林産物は18%増の252億円だった。国・地域別では、中国が346億円で最多。韓国が248億円、米国が244億円、台湾が233億円と続いた。