西九州新幹線の全線整備へシンポジウム
2026年10月09日
九州新幹線西九州ルート整備推進協議会
西九州新幹線の全線フル規格化を目指し、長崎県内の経済団体でつくる整備推進協議会は10月8日、長崎市でシンポジウムを開いた。政財界や自治体関係者ら800人以上が参加し、博多方面への延伸による経済効果や地域振興の可能性を議論した。
西九州新幹線は2022年9月に武雄温泉―長崎間が開業したものの、新鳥栖―武雄温泉間は整備方式や建設費負担などを巡り、国と佐賀県の協議が難航してきた。今年7月には両者が27年度から環境影響評価(アセスメント)を実施することで合意。ただし、具体的な整備ルートや方式は決まっておらず、全線フル規格化が決定したわけではない。
シンポジウムでは、合意形成に関わった水嶋智・前国土交通事務次官が、全国の新幹線ネットワークとの接続による観光振興の重要性を強調。平田研知事は通勤・通学圏の拡大や産業振興への効果を訴え、鈴木史朗長崎市長はまちづくりや広域交流への期待を示した。今後は環境アセスメントを通じたルートの具体化とともに、建設費負担や在来線の取り扱いなどが焦点となる。


