ホールディングス解消し事業会社1社に集約
2026年06月08日
関家具
家具商社で売上高全国トップの関家具(福岡県大川市、春田秀樹社長)は6月1日付で、ホールディングス経営を解消し、複数あった子会社の事業を全て中核の事業子会社だった関家具に集約した。
同社は2016年に関家具ホールディングスを設立、創業者の関文彦氏の長男の関正氏が社長を務め、中核事業会社の関家具は会長を文彦氏、社長をプロパー社員トップの春田秀樹氏とし、両氏が代表権を持っていたが、25年10月、米ファンドのL・キャタルトン(コネチカット州)と戦略的パートナーシップ協定を締結、その後、創業家が保有していた株式を全てL・キャタルトンに譲渡、文彦氏と正氏は退任し、春田氏をトップとする新体制に移行していた。
こうしたなか「ホールディングス化は名誉会長(文彦氏)のアイデアで、社員を育成し事業子会社の社長を任せることでモチベーションを高め、事業の拡大、会社の成長につなげていく狙いがあったが、半面、決算書作成などの経営管理面の負担が、当社の事業規模(25年5月期決算の売上高196億円)からすると大きかった」(春田氏)ため、関家具大川本店や関家具カーゴ、関家具工房 木馬などの子会社事業を関家具1社に集約し「決算書1枚で済む」(同氏)経営への再転換を図った。
事業面では、主力の家具卸事業は伸び悩んでおり、一方で成長が続く直営店でのリテール事業や、法人向けに家具を受託契約するコントラクト事業を、東京や大阪の商圏やEC(電子商取引)分野を中心にさらに伸ばしていきたい考え。九州では今年4月には福岡天神オフィスを開設、リクルート強化や、オフィス・商業施設などの備え付け家具需要の開拓につなげるとしている。
関家具は資本金1億円、従業員数559人(2025年6月時点)。大川市の本社のほか、東京、大阪に支店、海外には中国(大連)事務所を展開。直営店舗数は29店舗。


