米卸2社が鳥栖に新会社

鎌田慶彦・木徳神糧社長(左)、藤尾益雄・神明社長(右)

 コメ卸大手の神明(東京)と木徳神糧(同)は11月10日、米穀事業を担う合弁会社を佐賀県鳥栖市に設立すると発表した。神明の同市の既存工場を新会社に移管し、2026年4月から共同運営する。木徳神糧の福岡工場(福岡県新宮町)は閉鎖し、新会社に事業を移す。コメの需給変化など事業環境が厳しさを増す中、業務の効率化やコスト削減を目指す。
 新会社は「日本精米センター」で、精米や保管、配送を担う。出資金額は非公表。会長に木徳神糧の鎌田慶彦社長、社長には神明の藤尾益雄社長が就く。協業により工場の稼働率は高まる見込み。コメ市場は、人口減少や食生活の変化による消費減少に加え、農家の減少に伴い中長期的に縮小傾向にある。今後は九州以外での展開や他社との連携も視野に入れる。