熊本県宇城市で「農業」参入

 外食大手のサンマルクホールディングス(HD、岡山市)は9月11日、熊本県宇城市で農業に参入すると発表した。まずは自社製造のパンなどに使う小麦の生産を11月から開始する。原材料などの価格高騰が収益を圧迫する中、食材の自社調達でコストを抑えるとともに、将来的な安定調達につなげる。
 サンマルクHDと宇城市は同日、熊本県立ち会いのもと、営農に関する協定を締結した。事業会社のサンマルクファームを設立し、同市内の個人農家の土地を借り受ける。農地の効率的な運営や人材の雇用を進めるほか、サンマルクHDの国内外のネットワークを活用した県産農産物のPRまでを担う。サンマルクHDは国内外で「サンマルクカフェ」「鎌倉パスタ」「京都勝牛」「牛かつもと村」など約870店舗を展開している。