長崎でドローン「レベル4」実証
2025年11月26日
そらいいな
豊田通商の子会社でドローン物流事業を手掛ける「そらいいな」(長崎県五島市)は11月20日、長崎県新上五島町でドローンの「レベル4」飛行(有人地帯での目視外飛行)の実証実験を行った。市街地一帯を飛行エリアに指定し、ドローンが医薬品などを運んだ。レベル4飛行の実証はこれまで、2地点を結ぶルート(線形経路)でのみ可能だったが、全国で初めてエリア単位での飛行が国土交通省から許可・承認された。そらいいなは、早期の実用化を目指す。
同社は2021年に設立。五島列島で「レベル3」飛行(無人地帯での目視外飛行)による医薬品や日用品・食品の配送事業を行っている。今回の実証では、長崎県が昨年指定された国家戦略特区の規制緩和策を活用。約4.2平方キロの範囲で包括飛行許可を得て実施した。海沿いの離着陸地点から、市街地にある上五島病院と新上五島町役場に1往復ずつ飛行し、荷物を運んだ。医薬品卸の翔薬、東七、藤村薬品、宮崎温仙堂商店の4社も実証に協力した。


