ヴィトン系ファンドと戦略的資本提携
2025年09月18日
関家具

関家具(福岡県大川市)は9月17日、米投資ファンドのLキャタルトンと戦略的資本提携で合意したと発表した。Lキャタルトンが創業家から過半数の株式を9月末までに取得し、買収額は数十億円とみられる。Lキャタルトンには仏高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)などが出資している。同ファンドの資金力やノウハウを生かし、事業拡大を図る。
提携後も関家具の屋号は維持する。春田秀樹社長は続投し、関文彦会長は名誉会長兼名誉創業者となる。関家具は1986年創業。家具卸として国内トップクラスのシェア(市場占有率)を持つ。商品の企画開発も手掛け「クラッシュゲート」などの直営店も展開している。2024年5月期の売上高は185億円。今後、実店舗やインターネットでの販路拡大、物流機能の強化、オフィスやホテルなど法人向け営業を強化する。
Lキャタルトンは日本を含む世界18カ所に拠点を持ち、一般消費者向け製品やサービスを提供する業界に特化した投資会社。日本での投資は関家具が8件目となる。