会長に池辺氏が就任

池辺和弘氏

 九州経済連合会は6月11日、福岡市内で定時総会と理事会を開き、九州電力の池辺和弘社長(67)を会長に選任した。会長を2期4年務めた倉富純男氏(71)=西日本鉄道会長=は名誉会長に就いた。九経連会長に九電出身者が就くのは12年ぶり。
 池辺氏は「九州をもっと元気にするため、全力で取り組む」と決意表明。自治体や県を超えて九州を盛り上げる機運が高まっているとして、従来の行政区域にとらわれない広域連携の推進に意欲を示した。
 九経連は1961年の設立以来、歴代会長は九電出身者が担ってきたが、東日本大震災後の原発再稼働を巡る九電の「やらせメール問題」発覚や業績悪化を受け、13年に初めて九電以外から麻生泰氏(78)=麻生セメント会長=が就任。21年に倉富氏が受け継いだ。