九州初「電子投票」導入へ

 宮崎県新富町は9月4日、町長選と町議選に電子投票を導入するための条例案と関連予算を盛り込んだ補正予算案を町議会に提出した。タブレット端末で投票し、開票時間の短縮や無効票の減少を見込む。来年2月24日告示の町長選と町議補欠選挙を控えており、可決されれば九州初の電子投票が実現する。
 電子投票には、総務省認定の電子投開票システムを備えた京セラ製のタブレット端末を使用。有権者は投票所に置かれた端末の画面に表示される選挙名と候補者名をタッチして投票する。二重投票防止のため投票後はロックがかかり、職員が解除して次の有権者が投票する。町は投票所15カ所に端末計57台を設置。端末ごとのUSBメモリーなどに投票内容を記録し、開票所の集計用パソコンで読み取る。
 電子投票を巡っては、2020年に国が端末要件を緩和。昨年12月に全国で初めてタブレット端末で市長選を実施した大阪府四條畷(しじょうなわて)市では、目立ったトラブルはなかったという。