天津で「和合共生」テーマに宣伝活動

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第294回)

 『人民日報』2025年8月10日付4面に「『なぜ中国・和合共生』オンラインテーマ宣伝活動が天津で開始(“何以中国·和合共生”網絡主題宣伝活動在天津啓動)」という記事が掲載されました。8月9日に、「なぜ中国・和合共生」というオンラインテーマ宣伝活動が天津で開始されたとのことです。さらに、河海文化、赤色文化、民俗文化、文博文化などに関するテーマが表現され、上海協力機構加盟国の中国留学生や天津在住の外国人たちが、中国文化との深いきずなを語るなどして「和合共生」が示されたとしています。
 日本では、外国人排斥的な言論が目立つ中、中国では外国人との共生をテーマにしたイベントが開かれています。諸外国からすれば、どちらが付き合いたい国に見えるのか考えた方がよさそうです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。