2027年末稼働目指し立地協定

 TSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場を運営する子会社のJASM(熊本県菊陽町)は10月24日、熊本第2工場建設地の菊陽町と立地協定を締結した。第1工場より先端技術となる回路線幅6ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体を主に製造する計画。2027年12月末の操業開始を目指す。投資額は約139億ドル(約2兆1000億円)で、国が最大7320億円、熊本県も独自に最大15億円を補助する。
 第2工場は第1工場の東側で、建築面積は約6万9000平方メートル。地上4階・地下2階建てで、オフィス棟の建設も予定している。従業員は1700人を予定し、第1工場と合わせると3400人体制になる。当初は24年末の着工を目指していたが、周辺の交通渋滞などを理由に延期されていた。第1工場の投資額は86億ドル(約1兆3000億円)で、国の支援金は合わせて1兆2000億円規模となる。