農業資材卸「ヒノマルHD」買収

西鉄本社が入居する「ワンビル」(福岡市・天神)

 西日本鉄道(福岡市)は9月8日、農業資材の卸売りなどを手掛けるヒノマル(熊本市)の親会社ヒノマルホールディングス(HD、東京)を買収すると発表した。投資ファンドなどから同社の発行済み株式の99%を取得し、10月1日付で子会社化する。年内をめどに完全子会社化する方針。買収額は非公表。
 ヒノマルは1947年創業。九州を中心に肥料や農薬、農業資材の卸事業のほか園芸施設の工事請負などを展開している。2025年3月期の売上高は約128億円。西鉄は物流サービスやスーパーマーケット運営なども手掛けている。ヒノマルが持つ農家や農業法人とのネットワークを生かし、物流や物販など既存事業との相乗効果を図る。九州の主要産業である農業を支え、地域経済の活性化を目指す。