LNG基地「3号タンク」起工式
2025年07月22日
西部ガス

西部ガス(福岡市)は7月18日、液化天然ガス(LNG)受け入れ拠点「ひびきLNG基地」(北九州市)に増設する3基目の貯蔵タンクの起工式を開いた。3号タンクの容量は23万キロリットルと国内最大級で、既存の2基と合わせて計59万キロリットルとなる。2029年度上期の運転開始を目指しており、貯蔵能力を6割引き上げてLNGの供給力を強化する。
タンクの増設に合わせ、LNGを運ぶタンクローリーの出荷設備も増強する。総事業費は約500億円を見込む。西部ガスは今年4月、タンクの活用に向けて発電大手JERA(東京)と提携した。JERAは東京電力と中部電力が共同出資する国内最大の発電会社で、国内火力の約半分に当たる計約6000万キロワットの発電容量を持ち、年間約3600万トンのLNGを取り扱う。ひびきLNG基地を中継した海外への輸出や、水素など次世代燃料の推進にも共同で取り組む。