「地域商社」事業で連携へ

ごとう醤油の「キタキュウトマ唐」などの調味料(下)、山吹の「とまと出汁おでん」(右上)、なごしの「とまとチーズ大福」(左上)

 百貨店の井筒屋(北九州市)と北九州市、北九州商工会議所は11月25日、特産品の開発や販路拡大を図る「地域商社」構想の実現に向けて連携すると発表した。井筒屋は地場企業に対し、商品開発の支援や販路を提供。北九州市は関係機関との調整などを担い、北九州商議所が事業者との橋渡しや意見収集、専門家派遣などで伴走支援する。
 井筒屋は中期経営計画(2025〜27年度)で地域貢献を掲げており、その柱の一つが「地域商社」構想。第1弾として、北九州産のトマトを使った商品を地場企業と共同開発。ごとう醤油(しょうゆ)の「キタキュウトマ唐(とう)」などの調味料、山吹の「とまと出汁(だし)おでん」、なごしの「とまとチーズ大福」を井筒屋の店頭やインターネットで販売している。3者の連携により地域商社を事業として推進。地域の稼ぐ力を拡大し、地域経済の発展・振興を図る。

井筒屋本店(北九州市)