加藤えのきに協調融資19.5億円

 商工中金は9月16日、エノキ生産を手掛ける加藤えのき(宮崎市)に対し、地域金融機関と総額19億5000万円のシンジケートローン(協調融資)を組成したと発表した。同社は西日本最大規模のエノキ生産事業者。調達資金を活用し、長野県に県外初の生産拠点を新設する計画。
 加藤えのきは1989年設立。従業員は207人(2025年3月時点)。オートメーション化された工場で培養から製造、梱包まで一貫生産したエノキを年間約6000トン出荷している。新拠点の開設で、関東圏市場向けの供給体制を強化する。シンジケートローンには宮崎銀行、鹿児島銀行、宮崎県農業協同組合、西日本シティ銀行、宮崎太陽銀行も参加。契約時から一定期間を分割で貸付実行するコミット型タームローンの仕組みを採用した。