米国で29年ぶり「新工場」

新工場の外観

 TOTO(北九州市)は8月22日、米ジョージア州に建設中の新工場について、今秋から衛生陶器の生産を開始すると発表した。米国工場の新増設は29年ぶり。メキシコを含む米州の衛生陶器の生産能力は従来比50%増となる。需要増が見込まれる便器・タンク一体型の「ワンピース便器」の供給体制を強化する。投資額は約300億円。
 ジョージア州モロー市にある既存工場の敷地内で2023年6月に新棟を着工。3階建てで、延べ床面積は約1万4600平方㍍。同社グループの衛生陶器の工場では初めてタンク接着ロボットを導入する。同社の海外住設事業の売上高に占める米州の比率は14年の21%から24年は36.6%まで伸びている。同社は今年4月に中国の2工場を閉鎖する構造改革を発表。今後は米国を海外展開の柱と位置付ける。