半導体「供給網構築」で連携

笠原慶久・肥後銀行頭取(左)、津山博恒・北洋銀行頭取(右)

 肥後銀行(熊本市)は9月17日、北海道で最大手の北洋銀行(札幌市)と半導体のサプライチェーン(供給網)構築に関する覚書を締結したと発表した。半導体の人材確保や関連企業の誘致といった共通の地域課題に対応する。肥後銀の笠原慶久頭取と北洋銀の津山博恒頭取が、東京都内で覚書を締結した。
 肥後銀は、半導体世界大手TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出により企業支援のノウハウを持つ。一方、北海道では次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場建設が進んでいる。連携内容は、企業進出動向などの情報共有、産業集積に伴う誘致活動情報・ノウハウの共有、地域課題の共有と課題解決に向けた取り組みなど。