変圧器の油「再利用」実証事業
2025年09月24日
沖縄電力とキューヘン

沖縄電力(沖縄県浦添市)とキューヘン(福岡県福津市)は9月16日、沖縄本島での変圧器の使用済み絶縁油をリサイクルする実証事業を開始すると発表した。環境省の事業に採択された。実証期間は2025年度から27年度まで。リサイクル絶縁油の普及の課題である品質の安定化とコストの低減を実証する。実証の総額や補助額は非公表。
絶縁油は、電柱の上に取り付けられたバケツのような柱上変圧器内にあり、電気を通さないようにしたり冷却する機能を持つ。沖縄県内で製造されていないため、県外から輸送している。使用済み絶縁油はこれまで廃棄していたが、再利用することで二酸化炭素(CO2)排出量の削減や循環型社会の構築を目指す。