「博多阪急」大規模改修へ

博多阪急が入居する「JR博多シティ」(福岡市博多区)

 流通大手のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング(大阪市)は5月13日、傘下の阪急阪神百貨店(同市)が運営する「博多阪急」(福岡市)を改装すると発表した。高級ブランドの衣料品や化粧品を拡充し、国内外の富裕層の需要を取り込む。2026年秋ごろに第1弾がオープンし、27年秋に全面開業する。総投資額は約42億5000万円で、11年3月の開業以来、最大規模の改修となる。
 博多阪急はJR博多駅ビルの中核テナント。今回の改装では、若者向けが多い3階に高級ブランドを入れるほか、化粧品売り場の再編や、富裕層向けのサロンも新設する。収益性を高め、30年度の売上高を24年度(694億円)比15%増の800億円に引き上げる計画で、百貨店で九州最大となる福岡市・天神の岩田屋本店(23年度で800億円超)に匹敵する規模を目指す。