「追浜工場」九州に生産移管
2025年07月16日
日産自動車

経営再建中の日産自動車(横浜市)は7月15日、国内主力拠点の追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)での車両生産を2027度末に終了し、子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)に生産を移管すると発表した。日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)も26年度までに生産を終了する。国内の工場再編により本格的な経営再建に踏み込む。
追浜工場は小型車「ノート」を生産し、年間24万台の生産能力を持つ。総合研究所や衝突試験場などは事業を続ける。車両生産に携わる従業員約2400人については、他工場への配置転換も含めて検討する。日産は、27年度までに世界17工場を10工場に統合し、グループ従業員の約15%に当たる2万人を削減するなどとした再建計画を発表していた。今回の決定で、国内の車両工場は日産自動車九州と日産車体九州(福岡県苅田町)、電気自動車(EV)などを生産する栃木工場(栃木県上三川町)の3カ所に集約される。