糸島に半導体「後工程」支援施設
2025年08月26日
福岡県

福岡県は8月25日、半導体の組み立てなどを行う「後工程」で企業の研究開発を支援する「福岡超集積半導体ソリューションセンター」を糸島市に開所した。2011年に開所した三次元半導体研究センターと社会システム実証センターを統合。設計や試作から製品の実証までワンストップで支援する国内唯一の公的機関という。
半導体の製造工程は基板に回路をつくる「前工程」と、組み立てや検査などを担う「後工程」に分かれる。前工程は微細化の技術が限界に近づいており、製品を完成させる後工程の重要性が高まっている。センターでは小型化や省エネ化に向けた企業の開発支援に取り組む。国内トップ級の研究者らが技術指導するほか、後工程を体系的に学べる実習講座も開設する予定。