国内初「蓄電池ファンド」設立
2025年07月22日
ニシム電子工業など

九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)、みずほ証券(東京)、ブルースカイソーラー(同)、ブルースカイアセットマネジメント(同)の4社は7月15日、国内初となる太陽光発電併設型の大規模蓄電池導入ファンドを9月に立ち上げると発表した。ファンド総額は約60億円で、運用期間は15年程度の予定。投資家へは売電収入を分配する。
経済産業省の支援制度を活用し、ブルースカイソーラーが大分、鹿児島両県の4カ所に蓄電池(容量計約30メガワット時)を設置。太陽光発電所の総出力は8メガワットで、一般家庭約2500世帯分の電力使用量に相当する。ニシム電子工業は、蓄電池の充・放電を効率的にするエネルギーマネジメントシステムを提供する。市場価格に一定の補助金が上乗せされるフィードインプレミアム制度(FIT)への移行でファンドの高い採算性を確保し、年5%程度の利回りを目指す。