「グラバー園」など入場料2倍に

グラバー園

 長崎市は7月31日、観光施設を含む約200の公共施設の入場料や使用料を来年4月から値上げする方針を発表した。人件費や物価上昇など運営費の増加に伴うもので、34年ぶりの大幅な料金改定となる。2023年度の運営費約54億円のうち使用料の収入は約9億円にとどまり、公費負担は15年間で約1.6倍に増えているという。関連の条例改正案を9月議会に提出する。
 一般料金はグラバー園が現行の620円から1300円に、国指定史跡の出島は520円から1100円に、端島(軍艦島)上陸時の料金は310円から650円と、いずれも2倍以上の値上げとなる。稲佐山の長崎ロープウェイは1250円から1900円に、長崎ペンギン水族館は520円から800円に改定する。一方、長崎原爆資料館は被爆地としての使命があることから、広島平和記念資料館と同じ200円に据え置く。