「再エネ電力」オンライン卸販売

地熱発電の八丁原発電所(大分県九重町)

 九州電力子会社で再生可能エネルギー事業を手掛ける九電みらいエナジー(福岡市)は9月17日、オンラインの電力卸市場で小売事業者向けに再生可能エネルギー由来の電力を販売すると発表した。2026年度に供給する電力で、10月1日から卸電力取引市場「イースクエア・ライブ」で販売を始める。
 同社は八丁原発電所(大分県九重町)など大分・鹿児島両県に計4カ所の地熱発電所を所有し、昨年10月に25年度分の電力を初めてオークション形式で販売した。最大6億キロワット時を準備し十数社が応札したが、入札期間が2日間と短く入札できない業者もいたため販売方法などを見直した。今回は九電の水力発電所由来の電力も追加し、地熱と水力、地熱単独の再エネ商品を用意。相対取引と合わせて計約23億キロワット時を販売する予定。再エネ電力をオンラインで卸販売するのは全国で初めという。