「博多駅空中都市計画」中止
2025年09月29日
JR九州

JR九州(福岡市)は9月26日、博多駅(同市博多区)南側の在来線の線路上空を活用して複合ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」を中止すると発表した。当初435億円と見込んでいた建設費が2倍近くに膨らむことが判明し、採算が取れないと判断した。
空中都市は2028年末の完成を目指し、19年にプロジェクトチームを発足。計画では、複合ビルは地上12階、地下1階建てで、延べ床面積は約5万平方メートル。低層階に商業施設や広場を設け、3〜8階が賃貸オフィス、9階以上は外資系ホテルが入居する構想だった。すでに線路の移設など準備工事に60億円を支出している。博多駅周辺では福岡市の再開発促進事業「博多コネクティッド」を進めており、同社も規制緩和の適用を目指していた。