「水素燃料電池発電システム」実証

沖電工の中城湾事業所に設置された水素燃料電池発電システム

 沖電工(那覇市)は10月7日、水素燃料電池発電システムを中城湾事業所(沖縄県うるま市)に導入し、水素発電による電力供給の実証事業を開始したと発表した。事業費は約1億円で、このうち8割が内閣府の沖縄型クリーンエネルギー導入促進事業の補助金。
 ヤンマーエネルギーシステム(兵庫県尼崎市)が開発した燃料電池発電システムを導入。発電機器はトヨタ自動車の燃料電池エンジンを採用しており、タンクに貯蔵した水素を使って発電し、バッテリーを併用しながら電力を供給する。最大出力は35キロワット。実証事業での知見を踏まえ、将来的に県内での水素の供給体制を整えた上で、使用電力の二酸化炭素(CO2)削減や非常時のBCP対策として本格導入に向けた検討を進める。